最近の流行りのナレーションを理解する。

最近の流行りのナレーションを理解する

ここ最近、本当に1~2年の間にナレーションに大きな変化がみられています。

ある意味でナレーターさんという職業にある種のゆらぎというか、今まで確固としてあった「ナレーターとしての定義」がその他の職業の方々との境目で、明確な線引きがなくなりつつある。という事に気づくことが出来ます。

勿論それは、ナレーターさん不要論ではなく、その逆です。

ナレーターさんにしか出せない個性をしかと見せつける時が来た ̄ ̄!みたいな感じです。(笑)

別のブログにも書きましたが、ある意味ナレーションの流行りを学ぶことは、時代の流れを感じることにつながる。と思えます。

昔に比べて、ナレーションは「スピーカー型」から「糸電話型」に変わりつつある。というのが私の感想です。

糸電話で、対岸に居る一人の人に向かって語り掛けるような。。。そんな雰囲気が大事なのです・・・。

又、今までは「こういうイメージを相手に強く残す」というスタンスで、ナレーターさんとしての主張を不特定多数の人たちに広く広めていく・・・。というような読み方をしていましたが、

今では、一人一人の思いや、考え方、感じ方に「ゆだねる」というイメージが非常に強くなっています。

又、音程だけで声のトーンや読み方を調整せず、独特なリズム感を醸し出しながら、文章として正しいか、というよりも、

BGM付きでパッケージングにした時に、「一つの製品として、そのナレーションが既に成り立つかどうか」。ここがとても大事になっています。

今のこのナレーションの変化は、以前MP3をメインで音楽を聴くようになったアイポッドの出現に似ています・・・。

CDの基本規格である、WAVから、MP3音質に変わった時の一体感。臨場感よりも一体感に重きを置かれるようになった時の感覚に非常に似ていると思っています。

「言葉、読みが主張しすぎない。仰々しく無い。」そこが主だって大事にされている気がします。

こういった変化は、単純に耳だけで判断していたものではなく、やはり時代の流れを見る事からもくみ取ることが出来る大事な事になります。

 

 

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