大人になってからの矯正による滑舌の影響。
皆さんこんばんは。
今日は、ここ最近のご相談で比較的多い内容についてお話します。まず、「大人になって、歯並びが気になってきた」や、「歯ががたがたなので、仕方なく矯正をすることにした。」という方で、
特に大規模な治療(歯を抜いて下げるなどの大規模な歯の治療)を行った後に出てくる「今まだ感じなかった違和感」という所が滑舌の悩みになっているパターンです。
そう。これ、非常に難しい問題なのです。だって、「色々を良くするために歯を治したのに、その後滑舌がやりづらい」って辛くないですか?
特に多いのが、年齢がある程度上がってきてから(60代の方など)、これを機会にと。インプラント治療などで大規模な歯の治療をするようなパターンの方です。
この場合は、とても独特な滑舌の違和感がある場合があります。
ただ、部分入れ歯や入れ歯の方よりは、つけている方の違和感が少ないため、トレーニング次第では本人の歯の時と同じような扱いに近づけることがあります。
ちなみに、大人になってから大規模な矯正をしたな。とわかるパターンは下記のとおりです。
大人になってからの大規模矯正をした方の音声の特徴
- 発音全体が、「前歯をかばっている状態で行われている」
です。これは、前歯をかばっているように、「上唇が前歯をすっぽり覆うようにしゃべるため、上唇が上がっていない」という事が音声からわかるようになります。
2・カ行やタ行の時のあごを使うばねの力が弱い。
「か」も「た」も上あごと下あごは基本的に閉じた状態で発声されません。うっすらと開いた状態で発声されるのですが、舌がスポットに当たってから、離れるときに、上あごも下あごも脱力されて自然に開いている状態になるのですが、
ハマりが悪いため、不自然に力が入ったり、むしろ、力が入らず、口からよだれがこぼれるような、脱力感を感じるような音を出す方もいます。これは個人差です。
3 もともと舌壁がある方で、舌が独立して自由に動かない。
舌癖がもともとあって、その治療を幼少期に行わないまま、大人になって矯正をされているので、根本的に舌位が低く、舌が動きません。独特のアクセントがあります。
それでいて、矯正をすることによって、口を開けることに余計抵抗があるため、舌癖の症状がより明確に出てしまうパターンです。
後は、上記に当てはまりませんが、顎関節症の方も発音の障害が生じることが多いです。独特な「こき」「こき」という音や、本人にしかわからない金属音の様な音、頬の内側がプチプチ鳴ってしまう。など
様々です。
こればっかりは、原因がどこにあるのか、ボイトレで何とかならない時に初めて「口腔外科」や「歯科」治療をお勧めします。
ちなみにカイロプラクティックは当たり外れがありすぎたり、調整の度合いがその日の患者さんの体調などにより変わってしまう事があるので、一時良くなっても、体の回復とともに、あごの方はまた癖が戻ってきてしまったり、
イタチごっこのイメージがありますね。
ひとまず噛み癖は治した方が良いと思われます。
以上です。